●見守り契約とは
見守り契約とは、信頼できる人に定期的に訪問してもらったり電話などで連絡を取り合ったりする「契約」です。
任意後見契約を結んだ場合は、任意後見制度が始まるまでの間、任意後見人となる人が本人を見守ることになります。
定期的に連絡を取り合うため、本人は体調の変化や悩み事などの相談を行う事ができ、また支援する側も本人の判断能力の有無などを確認する事ができます。
高齢者に家族の方がおり日々の状態を把握してくれる人がいる場合や高齢者住宅に入居されている方は良いのですが、一人暮らしや同居人も高齢者である場合などには有効です。
本来は支援が必要な状態になっていても、 見守り契約を結んでおかなければ、誰にも気づかれる事無く、不安定な状態で生活し続けなければならないこともあるかもしれません。
身近に頼れる親族や知人がいない場合にも、信頼できる第三者にお願いして定期的に連絡をとってもらい、心身の健康状態や生活の状態などを見守ってもらうことができれば安心感があります。
また、認知症の発症などによる任意後見契約の発効時期を定期的にチェックすることもできますので、大変安心です。
見守り契約は、契約の内容も当事者間で自由に決めることができます。
一般的には、定期的に電話連絡や自宅訪問をしてもらう約束をすることが多いですが、病院への付き添いをお願いしたり、緊急連絡先として指定したりといったことも可能です。