●● ごあいさつ ●●
はじめまして!
相続専門の行政書士 「相続ひまわり相談室」の恩田昭雄です。
「相続・遺言」に関することを中心に、市民生活に密着した「書類作成」サポートをさせていただいております。
自分の得意分野を生かし、少しでも皆様の「権利擁護」と「利便」に役立ち、「ありがとう」「助かったよ」と多くの方に言っていただけるよう努めてまいります。(行政書士法第1条、行政書士倫理綱領)
●教員人生に感謝
経歴にあるとおり、私は鹿児島県内で30年余り、教職に携わってまいりました。
定年退職まで残りわずかでしたが、「余力」あるうちに次なる舞台に立つことに致しました。
「無事これ名馬」だったかどうかは分かりませんが、平凡なりに長い間教職を続けられたのも、教え子や保護者、同僚、仲間の皆さまに支えられた教員人生だったからこそと振り返っております。
これまでのすべての出会いに感謝致します。ありがとうございました。
振り返りますと、私が教員になりましたのは「教師は毎日変化があって面白いよ」という高校時代の担任の一言と、「先生になれば、奨学金を返さなくていい」という家庭の経済事情が大きかったからでした。
当時の奨学金(日本育英会)には、薄給だけれども優秀な教員を確保するため、先ほどのような返還免除制度があったと記憶しています。
今にして思えば、百万円ほどの長期無利子貸付ですから、教員にこだわる必要はそれほどなかったかも知れないのですが、当時の私にとっては大変な金額に思えたのです。それぐらい、貧しく世間知らずだったということですね。
●2つの出会いに感謝
その後の学生生活でK先輩の運命的な一言に出会います。
「教育っていうのは誰が受けてもいいんだよ」という価値観は、それまでの私に誰も教えてくれなかったもので、世の中の仕組みが一気に理解できたような気がしたのを覚えています。
それまでは、義務教育はともかく、大学というのは貧富の差というのはある程度やむを得ないものと捉えていたからです。
すべての教育文化は先人達の遺産なのだから、特定の人に独占されるものではなく、貧富に関係なくすべての人が享受する権利を持っている。
しかしながら現実の社会には経済格差があり、「教育の機会均等」などありません。
「人間は努力だけでは報われない」と、大学進学の際、身をもって経験した現実でした。
そして、それに気付かされた時、言い知れぬ社会の矛盾と不条理を感じました。
それ以後、私はいつもこの視点で教育や社会をとらえ、実践に取り組むことができました。
一つのスタンスを持つと、すべてのことがこれとつながって見え、自分にとってこれ以上心強いものはありませんでした。
と同時に、就職後、一人も知り合いがいないこの鹿児島で、同じ考えを共有する多くの教職員仲間に出会えたことも幸運でした。
途中7年間、学校現場を離れ、組合で教職員の労働条件や福利厚生のお手伝いをする仕事に就きました。
ある日、すでに退職されていたX先生とお話する機会があり、老後の社会保障やご自身が亡くなった後の家族や財産手続きのことに話題が及び、将来の不安を口にされました。
いつかは自分のことなのに、ましてや自分がお世話する立場なのに勉強不足を痛感しました。
その経験が契機となり、以来、現役世代だけでなく退職後の生活についても自分なりに勉強するきっかけとなり、いろいろな資格取得につながりました。
勉強すればするほど、目からウロコといいますか、世の中には自分の知らない世界もたくさんあるものだなあと改めて感じ、おかげで実社会の知識も少しは増えたような気がします。
いつの時代も、社会や教育は変わりつつあります。
自分の少しばかりの知識や経験が、厳しい労働条件下で働いておられる皆さん、退職後に心配事のある方々に役立ち、生涯にわたるダイレクトなサポートができたらと思います。
知人や同僚を含めて、何か事が大きくなる前に「そういえば …」と弊所を思い出していただければありがたく思います。
●業務内容のご紹介
今日、相続での裁判所への相談件数は年間17万件、調停件数の70%は相続財産5,000万円以下、遺言作成は12万件(10人に1人)、離婚件数は22万件(婚姻3組に1件)、一人暮らし世帯1800万世帯、認知症患者600万人と大きく変動推移しています。
これらは、日常生活に関わる身近な問題として多くの方々が抱える可能性があります。
具体的な事例をご紹介します。
●サポート事例Ⅰ 終活対策
最近使われる言葉に「終活」(しゅうかつ)というのがあります。
終活とは、「人生のエンディングを考えることを通じて自分を見つめ、今をよりよく自分らしく生きる活動」という前向きな意味とされています。
以前は「縁起でもない」という風潮もありましたが、今日では自分の老後や終末について自分で考えなければならない時代背景もあるようです。
趣味や生きがいを見つけ、存分に謳歌することも終活のひとつなのでしょうが、老い支度(任意後見)や自分が亡くなった後の準備(遺言)をしておくことも、後々の心配事を減らし、今をよりよく生きることにつながっていきます。
何と申しましても、人生において老後や終末を迎えることは、大事業です。
やり直しがきかないからこそ事前の備えを万全にしておく必要があります。
●サポート事例Ⅱ 超勤対策
今日、長時間労働の問題は市民生活の疲弊、健康問題、少子化等々様々な方面で影響が指摘されているところです。
(私も在職中、この問題は学校機能や子どもたちの成長にも影響を与えていると捉え、労働安全衛生の観点から「教職員のワーク・ライフ・バランスこそが学校を活性化する」という考えで、学習会や出版、ホームページ等に取り組んできました)
その上で、リアルな相続の問題を考えてみますと、遺言、遺言執行がない場合、相続が発生と同時に、遺産分割協議(相続人全員の合意)やその後の相続手続き等、悲しみに浸る間もなく不慣れな手続きに追われることになります。
そもそも、手続きを行う役所や金融機関等は平日の日中しか開いていませんので、共働きや自分一人で手続きを行おうとすれば相当な年休消費を覚悟しなければなりません。
さらに、自分であれこれ調べ、あっち行ったりこっち行ったり二度手間と、仕事以外のことで四苦八苦することになります。
慣れていないとこれが結構大変で通常数カ月を要します。
このような時は、「もちはもち屋に」です。
一生のうち数度しか経験しない相続に慣れている人などまずいません。
弊所に任せていただければ、平日忙しい方や協議や手続きを負担に感じていらっしゃる方に代わって手続きをすみやかに済ますことができます。
●サポート事例Ⅲ 教育格差対策
私自身、進学費用で苦労した経験については先ほど述べたとおりです。
「教育の機会均等」の具現化には、現状では、家庭の経済基盤が必要です。
ところが、経済的理由により就学困難な児童および生徒は今日、全国で6人に1人とも言われています。
(鹿児島県は子育て世帯貧困率は20%で全国下位3位.2016年)
これは、背景に離婚率の上昇と「養育費」不払い(離婚協議書)の関連も少なからずにあります。
また、親の経済事情・経済的理由により高等教育を断念せざるを得ない、卒業しても奨学金返済に行き詰まる若者たちも増加の一途をたどり、こちらも喫緊の課題となっています。
これらは第一義的には制度改革の問題ですが、それとは別に私的対処法として、遺言、遺産分割協議書作成、法定相続等による教育費捻出という方法もあると思われます。
と言いますのは、子どもの進学や家のローンにお金がかかる世代というのは、ちょうど自分の親(祖父母)の相続を抱える世代と重なるケースが少なくないのです。
こうしてみると、緊急避難的には工夫次第で「夢」をあきらめない方法もあるのではないかと思われます。
●行政書士として
少々大きなことを書きましたが、一人一人の現実の生活は待ったなしでもあります。
サポート事例以外にも、目の前のこと、明日の事で切実に困っておられる方々に「国民の権利を擁護する(行政書士倫理綱領)」立場から少しでもお役に立てればと思います。
このような話をするのは行政書士としては変わっているかなと思います。
さだまさしさんの歌に『いのちの理由』というのがあります。
~ 私が生まれてきたわけは
どこかの誰かに救われて
私が生まれてきたわけは
どこかの誰かを救うため ~
これからは、お世話になった社会への恩返しを少しずつ行っていきたいと思っています。
すべての方に「転ばぬ先の杖」として使っていただければ幸いです。